自分の好きなことややりたいことは分かりやすい。しかし、何をしたくないかは見落としがちだ。どの人にも平等に与えられた時間だからこそ、1日の中で何を見て何を見ないのか、どこで何をし何をしないのか、誰と会い誰とは会わないのかを意図することが、あなたの望む未来を叶えるための近道だ。
「これをしたい、これをしなくては」と足し算は思いついても、「これはしない、これはしたくない、これはいらない」といった引き算は、すぐにできそうで後回しにしがちだ。足すのを止めて引いてみると、案外身軽になる。あれもこれもと取り入れすぎたことで迷っているのなら、一度「何をしないか」をあなた自身が認識することで、より明晰に進んでいける。
美術館に行くと、「何をするか何をしないか」の考え方がよく分かる。絵画や陶器など、展示されているものはどれもシンプルだ。作者の想いが一つの形として現れるということは、それだけ自分が表現したい情報を洗練しているということ。自分が決めた絵画の枠に収まるように、自分にとって必要なものを選別しているのだ。そうでなければ、表現したいことを美術館中に描かなければならない。
何をするかも大切だが、何をしないかを意識してみることで、あなたの凝り固まった何かが外れることがある。
足し算ばかりではなく引き算をすることが、結局は掛け算をしたくらい何倍も早く、あなたの望むものの実現に近づいていくことがあるのだ。
もし何かに立ち止まっているのだとしたら、「何をするか」だけでなく「何をしないか」も自分に問いかけてみよう。きっと答えが見つかるから🍀
