ふとした会話の中で、相手の話を『聴く』ことができた時、あなたに奇跡が起こる。それは、あなたの望む人間関係や恋愛関係がうまくいくだけでなく、あなたが望む幸せがすんなりと叶いやすくなるのだ。
相手の話を惰性で聞き、自分の言いたいことだけを伝えても相手には響かない。「相手の気持ちを理解したい」「相手と分かり合いたい」と思っているのであれば、いきなりあなたの意見を伝える前に、まずは相手の話を聴いて共感し、その上で自分の気持ちを伝えることだ。
この『聴く』という作業は、初めは意識しないとできない。すぐに、あなたに湧き起こる感情から言葉を発してしまい、相手の意見や考え、気持ちを置き去りにしてしまうからだ。
相手は、自分の話を聴いてもらえると安心する。あなたが何か特別なアドバイスをしなくとも、心が満たされるのだ。
もちろん、アドバイスが必要な場面もある。けれど、相手を受け入れ愛を持って接することで、いきなり相手を否定したり正したりするだけでなく、あなたも自然と相手の話を聴ける状態になれる。
例えばこのような場面で、聴くことのイメージをしてみよう。
相手が「今日の服装をどうしようか」と迷っている場面だ。相手は、「上着どうしようかな〜。日中は25度まで上がるらしいよ。今も既に暑いんだよな」と言いながら、上着を持って行こうか悩んでいる。その横に、あなたがいる。
相手が出掛けるのはまだ気温が上がっていない時間帯で、相談された自分もまだ暑さを感じていない。
何気ない会話だ。これくらいの会話は、家族内でも会社でも、友人との間でも起こるかもしれない。
このような時、話をされた側は、いきなりアドバイスをしてしまいがちだ。
「今暑いなら、上着はいらないんじゃない?」
「気温が上がるまでは冷えるかもしれないから、持っていけば?」
人によっては、「そんなことは自分で決めなよ」と言ってしまうかもしれない。
これらが間違っているのではない。自然な会話のキャッチボールを楽しむことは大切だ。ただ、相手に寄り添い話を聴いた方が、何事もうまくいくのだ。それは巡り巡って、あなたに起こる出来事にも影響してくる。
上記のような場面では、このように対応してみるといい。
「上着を持っていくか、迷っているんだね」
「今も暑いけど、上着を持っていくか悩んでるんだね」
あなたも暑いなら、「今も気温高いよね、上着持っていくか迷うね」
相手の話を聴き共感した上で、何かアドバイスをしたければしてみる。
あなたなりの感性や感覚で、どうしたら相手に寄り添える言葉を掛けられるかを考えることが大切だ。すると、あなたらしい言葉遣いとタイミングで、相手と会話ができる。
相手は自分に親身になってくれたことで、あなたとの会話に心地良さを感じるだろう。そして、その後の時間も良い気分で過ごせるはずだ。
あなたとの会話で、相手の人生に彩りを加えることができる。
相手の良さや本心を引き出すことで、相手を輝かせることができる。
人は相談をする時や悩んでいる時、既にどうしたいかを意識下では決めている。それを肯定してほしかったり、認めてほしい気持ちが無意識に出てくるのだ。
答えは既に、自分の中にある。それを導いてあげるだけでいい。寄り添ってあげるだけでいい。
意見を求められたら、その時に自分の考えを伝えるくらいで良いのだ。
少しの心掛けで、あなたの会話に輝きが増す。それは巡り巡って、あなたに奇跡を起こす。
あなたの願っていたことの実現や、望む環境に繋がっていくのだ。
聴く力は技術なので、時折自分の会話を見直し続けることで、どんどん磨かれていく。それはすなわち、奇跡がどんどん日常茶飯事になるということなのだから🍀