諦めなければ道は繋がり、実現する。
それを実感させてくれたミュージカル俳優がいる。
没後28年。デパートでは雨の日のテーマソングとして採用され続けているくらい、世界中で愛され続ける名俳優だ。
しかし彼にも、ダンスから離れた時期がある。
幼少期からダンスが好きでダンス教室に通っていたにも関わらず、近所の子供に女々しいとからかわれたことにより、一時期にダンスを辞めてしまったのだ。
心の赴くままに選んでいたことから、離れなくてはならない現実。
それも試練であり、彼にとって本心に気づく意味のある過程だったのだろう。
それでも心のどこかで、「周りにどう思われようと、本当に好きなダンスをしたい」という信念があったに違いない。
月日が経ち、15歳の時にダンスを再開。
大学の経済学部在学中にはダンスコンテストなどに出場したり、家族が始めたダンススタジオでレッスンを教えていたそうだ。
ダンスをしたいという本心に向き合ったことで、ダンスができる環境を自らの元に引き寄せ始めていた。
自分に備わる才能、魅力、個性を存分に開花させ、「ダンスが好きでやりたい」という本心を隠さず我慢せず、周りの目ではなく自分の心を信じて選んできたからこそ、自分の好きなダンスが仕事となり、後にダンサーから映画デビューを果たせたのだ。
スタントマンを使わないほどの名演技で知られる彼。
晩年は自分が踊るだけではなく、振付、監督、脚本業もこなした。
マルチな才能は、生まれ持った素質。そして、いろんな面を経験してきた彼の視点や、経済学部で学んだことも生きたことだろう。
繋がるべきタイミンで、あらゆることがうまく繋がっていくようになっている。
そして、誰かに敷かれた道よりも、自分の心は進むべき道を知っているということが実感できるのではないだろうか。
自分の好きを諦めないこと。
あなたの心惹かれるものは、あなた自身なのだから🍀