この世には、表があって裏がある。
光と影、プラスとマイナスなど、陰陽があるのが当たり前だ。
どちらが良くてどちらが悪いもなく、そこに存在している。
「良いことがあったら悪いことが起こる」という言葉は、合っているとも言えるしそうとも言えない。
反動が起こるものだと信じているから、もっと幸せになることを恐れ、そのような言葉が出てしまうのだろう。
けれど、よく考えてみると不思議なことに気付く。
自分から中庸(陰陽の中心、ゼロ)に戻れば、怖いことなどないということに。
どのようなことが起きたとしても、それが良いことであれ悪いと感じることであれ(本当はそれすらも、自分で勝手に感じ分けているだけ)、自分の感情が常にどうあるかや、起こった出来事にどう対応していくかが大切なのだ。
良いことがあると、人は謙虚さを忘れがち。
「自分の努力のお陰だ」「自分だからこそ成し遂げられた」「あの人よりも自分の方が優っている」などと、今の良いことが起こった過程を、自分の力だけで得たものだと思ってしまう。
努力ができた環境に恵まれていたことや、自分の身体が健康に動いてくれたからこそ達成できたこともあるだろう。
自分の周りにいる大切な人が、優しく見守ってくれていたお陰かもしれないし、そもそも、やりたいことをできること自体がもの凄く恵まれていて有り難く、感謝すべきことなのだ。
あなたが無意識に行っていた奉仕活動を通して徳が積まれ、運が味方をしてくれたのかもしれない。
いろんな要因が重なって、自分にとっての良いことが起こった。
だからこそ、その背景を察して自分から感謝をしていく。
自分から、陽転した気を中庸に戻していくのだ。
いつまでも陽に居続け、尚且つ傲慢になるから陰転してしまう。
自分だけの力と勘違いをしてしまうと、宇宙が「あなたには気付きが必要だ」と判断して、今までの反動を起こしてしまうのだ。それも、もの凄いスピードで。
自ら中庸に戻っていれば、例え大変なことや辛いと感じることが起きても、冷静に判断ができるようになる。
「これくらいで済んでよかった」「有難い学びだ」「何か大切なことに気付かなくてはいけないからこそ、今の現実が起きているんだな」などというように、常に思考を前向きで積極的で肯定的にしていれば、いきなり反動が来て陰転化する(させられる)よりも、見るべき視点が変わってくる。
心に余裕も出てくるので、起こる出来事の内容も質も変わってくるのだ。
すると魂の成長が起こり、次の世界(環境)での陰陽が始まる。
次の世界とは、自分が叶えたかった世界や恋焦がれていた世界だ。
あなたは、いくらでも幸せになっていいし、自分の叶えたいことを物質的にも精神的にも、何でも叶えていい。
それを実感するために生まれてきたのだから。
自分の望みが実現することを自分に許可し、たくさんの幸せや愛、喜びや嬉しさ、楽しさを感じていい。
そして、その都度感謝をして次元を上げていく。
どこにいても何をしていても日々徳を積み、自ら中庸に戻れば大丈夫。
瞑想やグラウンディングで精神を整えたり、奉仕活動をしたり、物を与えるだけでなく親切心を届けてみたり、一日の中で少しでも多く明るい雰囲気で場を和ませることでもいい。
意識を今までの自分より良く変えていけば、怖いことなど何もない。
毎日が、幸せと歓喜に満ち溢れていくのだ。
陰陽はあっていいし、あるからこそバランスが取れる。
どちらも必要なもので、一人一人がどう感じるかだけ。
あなたの周りには日々、幸せが散りばめられている。
それをどう見て感じるか(表を見るか裏を見るか)で、あなたが決めた世界が創られていくのだから🍀