人間の日常は、食欲や睡眠欲、性欲だけに留まらない。
興味関心のあるものや好きなことがあり、この身体を通して魂の声を体現できるようになっている。
あらゆる知識や文化に触れ、喜怒哀楽を味わい、いろんな経験を通して自分の生まれ持つ天性に気付くことで、才能がどんどん開花されていくようになっている。
その過程を改めて実感したものが、映画「哀れなるものたち」だ。
美味しいものを食べ、行きたいところに行き、欲を満たす。
人はそれだけではなく、心と脳の刺激を自然に求めるもの。
本を読み、人と会話をし、未体験の出来事からあらゆることを学んでいく。
その中で自分のお役目に気付き、自分という存在価値を生かす生き方を始める。
動物に備わる欲求を超えた建設的な思考回路になり、自分の魂がより力を発揮できる環境や情報を求めてゆく。
人間は有難いことに、物質世界に存在する他の動植物とは違い、思考活動と言語活動ができるお恵みに与っている。
だからこそ、過去や生い立ちがどのようなものであっても、今の時点で何を感じ何を思うかが大切になってくる。
どこに意識を向け、何を成し遂げたいのという意志によって、いつからでも人生航路を望む方向へと変更できる。
思考と言語を駆使して行動に移し、望みを実現させる力が誰にでも備わっているのだ。
自分という唯一無二の価値を、自分の欲を満たすためだけに使うのか、利他の心を持ち世の幸せのためにも役立たせていくのかというどちらの思考を抱いているかにより、生まれ持つ天性に気付くことができるかどうかが変わってくるだろう。
本当は誰にでも、生まれながらにしてその人だけの魅力や才能がある。
天性を宿しており、一人ひとりがこの物質界で成すべきお役目がある。
しかし、自分の意志で天性を煥発させなければならないのだ。
自分が興味関心のある物事を行う意志。
他の誰が何を言おうと、自分が選びたいものを選ぶ勇気が必要になってくる。
人は天性を通して、自分の望みが実現できる環境へと導かれるようになっているのだから、自分の才能を開花させることを遠慮してはいけないのだ。
自分にとって大切なものを見極め、愛のある思い遣りの心を持ち、どうしたら世の中がより良くなっていくかという視点を持つことで、生まれ持った天性はどんどん開花されてゆく。
それぞれの人生で、成すべきことがある。
あなたが体感するワクワクする高揚感や楽しさ、幸せ、嬉しさといった肯定的で前向きで積極的な思考感情から来る感覚は、あなたを望む方向へと導くお知らせだ。
心の声に素直に。直観に素直に。
あなたの中にある心惹かれるもの。それは魂の声であり、あなたの身体を通して体現する天性なのだから🍀