新年から立て続けに起きた一連のニュースで、心を痛めている方もいらっしゃるだろう。
不安や悲しみだけでなく、「新年から大事が起きたな」「2024年はどんな年になるんだ」などと、一人一人に感じたことがあるのではないだろうか。
私は、地震のニュースを旅先で知った。
たまたま私がいたところは何事もなかったのだが、渦中にいたすべての方々を思い、目を閉じて祈りを捧げていた。
翌日、空港で起きたニュースを耳にした時には、悲しみと驚きを隠せなかった。
昨日起きた出来事によって、人々の集団心理が更に不安を加速させる出来事を引き寄せ、現実化させてしまったと感じたからだ。
自分の力では、どうにもならないことがある。
自然の摂理や突然起こる出来事に、人はあらゆる感情を抱く。
どこに意識を向け続けるか、日々の思考と感情が本当に大切だと思わざるを得ない。
それを改めて感じた出来事がある。
私が旅先から帰宅した1月3日は、東京行きの飛行機に遅れが生じていた。欠航になった便もあり、周囲からは焦りや怒り、不平不満の声が聞こえている中、私は意識を自分が感じたい感情に向け続けていたのだ。
例えば、一緒に旅行をしていた人には、「私たちが乗る便は、きっと飛ぶよ。大丈夫。なんとかなるよ」と言ったり、ラウンジ内のアナウンスで遅延のお知らせが流れていた時も、「遅れていても、飛んでくれるのは有り難いね」と言ったり、「座れる場所があって（空港内で待っていられる場所があって）感謝だね」などと声に出していたのだ。
どのような状況でも明るく前向きな雰囲気を保ち、旅を共にしている人だけでなく、自分の周りにいる人全員が無事目的地に着きますようにとの思いも込めて、心地良い気分で過ごしていた。
すると、大幅な遅延はしたものの欠航はせず、安全に目的地の空港へ到着したのだ。
機内でも全体的に、優しさと思い遣り溢れる空気が流れていた。
そして航空会社からは、公共の乗り物の最終時刻過ぎの到着ということで、お詫びに移動費援助のお知らせがあったのだ。
なんて有難いのだろうと感じながらタクシー乗り場に行くと、人が溢れていた。
あらゆる場所から東京まで到着した人達で溢れ返り、タクシー待ちの列も長蛇となっていたのだ。
ここでも、私は楽しさや気分が上がる意識を忘れなかった。
「無事に東京に着いてよかったね」「タクシーもどんどん来てくれているね！有難い」「今通った子供が持っていたリュックから、大きなキャラクターのぬいぐるみが顔を出してて可愛かった〜」などと、自ら幸せな気分になっていたのだ。
普段からそうなので、もうどのような状況下でも、自然に意識が恵みや有り難さに向くようになっている。
そうしていると宇宙からのご褒美なのか、まか不思議な現象が起こるもの。
タクシー待ちの列に並びながらも、ふとタクシーアプリを使用し配車依頼をしてみると、有難いことにマッチングし何時間も待つことなく帰宅することができたのだ。
これら一連の流れを振り返り感じたことは、思考と感情の大切さだ。
何があっても、それが自分にとって良いと感じることであれ悪いと感じることであれ、どこに意識を向けるのか。
今の状況は起こった。ではここから先、自分はどのような景色を見たいのか、どのような感情を味わいたいのかに意識を向け、楽しく幸せな感情を感じていれば、なぜか分からないけれど自分にとってうまく流れが進んでゆく。
自分の力以上の広大なものに、助けられるのだ。
私が意識の向け方を真逆にしていたら、きっと体感した現象も違うものとなっていたことだろう。
そう言えるのは、私も昔は起きた出来事に対して不平不満を言ったり、惰性で日々を過ごしていたからだ。そして、まさに自分が発したものをまた引き寄せ、体感するという現象を味わっていた。
起きた出来事には意味があり、そこから自分が今意識しなくてはいけないことがあるということを全く気にもせず、また、自分がどのような感情を味わいたいのかを意図せず過ごしていた時期があるからこそ、自分の思考と感情の向け方がいかに大事かを身に染みて感じているのだ。
あなたも今この瞬間から、自分がどのような感情を味わう現実を生きたいのかに意識を向ける時。
自分の身に起こる出来事から何を感じるのか、自分は何ができるのか、自分は今何に気付かなくてはいけないのかに向き合うタイミングなのだ。
宇宙は、何かを気付かせてくれようとしている。
魂の成長に必要な何かが、そこにあるのかもしれない。
一人一人が自分の望む豊かさや幸せの方向に意識を向けられたら、世界はもっと一人一人が望む幸せが叶うものになる。
あなたが生み出す思考と感情には、あなたが望む幸せを創り出す力があるのだから🍀
