「自分は何のために生きているのか」「生きる意味が見出せない」「自分の居場所が分からない」「前向きになれない」「死にたいけれど死ぬ勇気もない」「何をしたいか分からない」
このようなご相談をお聞きする度に、私も考え立ち止まる。
「生きる意味とは、何なのか」
人生に辟易したり、人生が嫌になる気持ちを抱えている人は、年齢性別を問わない。
10代から20代の方もいらっしゃれば、30代、40代、50代の方もいらっしゃるのだ。
何かのきっかけで、本当の自分を出すことが怖くなってしまった人。
自分の感情を偽り相手に合わせすぎたことで、本当に自分が何をしたいのかが分からなくなってしまった人。
どうにか仕事はしているけれど、今の場所には満足しておらず、別の道に今更進むこともできずに葛藤を抱えている人。
仕事はうまくいっているけれど、本当の心の癒しや心の拠り所を見つけられずにいる人など、抱えている気持ちは多彩だ。
どのような過程を経て「生きる意味」という真理にまで意識を向けるようなったのか。
恐らく、いきなりではないだろう。そのように考えるきっかけが積み重なり、自信が持てなくなってしまっているのだ。
気持ちが下がっている時に、前向きになる必要はない。
自分を取り繕い、無理に頑張る必要もない。
生きる意味を見出したくなる時は、魂の声と繋がっている時。
あなたが、今世で価値ある存在であることに気付かせてくれるためのメッセージを受け取っている時なんだ。
一生懸命生きているからこそ、壁にぶつかる。
素直で優しい心を持っているからこそ、周囲の気を汲み取りすぎて自分まで影響されてしまっている。
もしかしたら、周りの幸せや成功の形を気にしすぎてしまい、その形になっていない自分と見比べて自分を卑下しているだけかもしれない。
生きる意味や生きる意義、生きる価値を自分に問うほどに、気持ちが落ち込んでしまう状況はよく分かる。
何もしたくなくて一日中ベットで寝てしまったり、起きていてもぼーっとしてしまったり、取り敢えず目の前のことはどうにかこなすけれど、本心は望んでいることと違うと分かっているから、それに対してフラストレーションを抱えてしまう。
自分を責めすぎてしまうんだよね。なんでこんなにダメなんだろうとか、何で自分はこうなんだろうと自分を追い込みすぎてしまい、気付けば気力はなくなり、呆然と「なんで生きているんだろう」という気持ちになる。
私も、生きる意味を見出せなくて悩んだ時期がたくさんある。
息を止めようとしてみたこともあるけれど、苦しくて途中で息をしちゃうんだよね。笑
その時に気付いたんだよ。
「私にはまだ何かやるべきことがあるから、息を吹き込まれているんだな」と。
あなたは今、思い詰めていることや悩んでいること、どうしようもなく辛いこと、何で自分だけと思うことや、こんな人生嫌だと思う状況かもしれない。
そんな時に無理に元気を出したり、活発になるのは無理だろう。けれど、『今を生きている事実』には向き合える。
あなたには唯一無二の価値と存在意義があるからこそ、今あなたの身体は無意識に呼吸をし、臓器が動き続け生きているという事実。
あなただからこそ、成し遂げられる何かがある。
あなたと出逢うべき人がいる。
あなたの存在がこの世で意味があるからこそ、あなたは今を生きているんだ。
この世でのお役目が終わるその日まで、あなたはこの世に必要とされている。
今はまだ暗闇で先が見えないかもしれないけれど、あなたがここにいるのには意味があるんだよ。
空を見上げてみるといい。
広く広くどこまでも広がる空。流れる雲。降り注ぐ光。夜には星が顔を出している。
広大な宇宙の一部として、あなたは存在している。
この肉体を通して喜怒哀楽を味わい、身体を使ってあらゆる場所へ行き、体験を享受する存在意義がある。
そしてなにより、広大な空よりも、あなたの心はもっと広大な可能性に満ち溢れているんだ。
自分の身体がここにいても、心は自在にどこへでも行ける。
あなたが今東京にいても、気持ちを沖縄に持って行っていくこともできる。北海道でも、アメリカでも、イギリスにでも持って行くことができる。
つまり、あなたの気持ちの向け方次第で、いくらでもあなたの見たい世界にあなたの現実は変えることができるということ。
自分が今、気持ちを内向きにしているだけで、心の視界を広げてみれば世界はどこまでも広く存在していて、いくらでもあなたの価値を必要としている場所がある。
あなたが、どこかのレストランや飲食店に行った場面を思い出してみてほしい。
そこに置かれたメニューは、そのお店が提供しているものだ。
あなたが好きなら何度も通えばいいし、好みでないなら別のメニューを提供している場所へ行けばいい。
それと同じで、あなたは今、自分の目の前にあるメニュー表だけを見ている。
「これしかない、どれも好みじゃない、つまらない、こんなの嫌だ」などと感じているのであれば、違うメニュー表を探せばいい。
新しいメニュー表を作り出してもいいんだ。
今あるものにしがみつく必要もなければ、ずっとこうしなければならないものなんて何もないもの。
いつからでも、自分の本当に好きなことややりたいことをやっていい。
周りの意見や目は、その人の人生観から出たものだから、あなたが間に受けることはないんだよ。
今、何をしたらいいか分からずに、漠然としている人もいるかもしれない。
「生きている意味がない」としか思えないなら、思いっきり寝てみるといい。
寝れることは、実は凄いことなんだ。
あなたの身体を休め、英気を養ってくれているのだから。
寝るだけではなく、好きな物を食べることでもいい。
自分をたくさん労り、癒してあげる。
そうしているうちに、ほんの少しだけでも行動意欲が湧いてくる。
あとは、その気持ちに素直になるだけ。
大層なことを成し遂げないとと思うから、現実との差に悩んでしまうんだ。
あなたにはあなただけの幸せの形があり、あなただけの成功の形がある。
あなたに生まれながらにして備わっている『本来のあなたの姿』をこの世で活かす意味があるからこそ、あなたは生きている。
あなたはもの凄く価値があり、あなただからこそ生み出せる思考、言葉、物、気持ち、動作、雰囲気などがある。
それは、あなたが普段無意識に行なっているものの中にも、たっくさんある。
あなたが当たり前にこなしていることは、実はとても価値のあることなんだ。
あなたがまだ気付いていないだけ。
あなたが、あなた自身を肯定してあげることがとても大切だよ。
どこにいても何をしていても、あなたはとても価値があるのだから。
焦らずに、今できることから少しずつ始めてみるといい。
どんなに小さなことでもいい。どんなに些細なことでもいい。
あなたが心ときめくものや興味関心のあるものを、一つずつ。
それがいきなり大成しなくても大丈夫。
あなたの価値が変わるわけでも、あなたの存在意義が変わるわけでもない。
この身体を通して、あなただからこそできる学びをしている。
あなただからこそ見れる景色があり、あなただからこそ感じられる幸せがある。
あなただからこそできることがあり、あなたが光輝く環境は必ずある。
それを見つける旅路を楽しむことも、人生の一部なのかもしれない。
生きる意味の答えに、正解不正解はない。
こうだと決めつけられるものではないし、一人一人見ている世界が違うのだから。
それに、ここに存在しているすべては、何かしらの学びが必要な過程にいる同志だ。
どの人も成長段階の途中であり、目指すべき方向が一人一人ある。
大丈夫。
あなたは、立派に生きている。
あなたには、あなたの進むべき道がある。
あなたが今この瞬間に「ここ」に存在していること自体が、もの凄く意味があり価値があること。
尊い奇跡の積み重ねが、あなたの今を創り出している。
あなたは、宇宙に選ばれている。
あなたが最高に価値ある存在だからこそ、今もあなたの魂に生命の息吹が吹き込まれているんだよ🍀