
フライトでいつも楽しみにしている瞬間がある。
飛び立つ時や、機内から大自然が生み出す絶景を堪能することに引けを取らないほど好きなこと。
それは、機体の誘導などを行なっているスタッフがこちらに向かって振ってくださる手や、展望デッキから飛行機に向かって大きな手を振っている方に手を振り返すことだ。
誰が手を振り返そうと振り返すまいと、自ら大きく手を振り飛行機を見送る思い遣り。
両手で手を振っている方や、手を振りながら会釈までしてくださる方もいて、手を振り返し笑顔の目が合った気がする時には特に幸せな気持ちになる。
相手を誰か知らずとも、また、二度と会えない人であっても、お互いにとって心あたたまる時を過ごせるのはなんと格別だろう。
その瞬間は、まさに一期一会。
ほんのわずかな時間でも、そこには人を想う愛がある。
「良い旅を」「いってらっしゃい」「お気をつけて」と声が聞こえてきそうなほど大きく手を振る姿を見るたび、ジーンと胸に響くものがある。
大きな愛を惜しみなく与え、臆せず受け取る。
このような毎瞬の尊い奇跡を、これからもたくさん見つけ大切にしていきたいと思った。



