名作ミュージカル映画の主役を目指していた少女が、役を勝ち取り現在のキャリアを築いたドキュメンタリーを拝見した。
まさに、なりたい者になりきったことで願いを実現したモデルだった。
彼女は、そのミュージカルが大好きだった。
主役になりたいと心から思い、自宅でも役になりきって過ごしていたそうだ。
親や姉妹からは少しやりすぎと思われながらも、本人はその役になりきっている時間が楽しく、ワクワクしていた。
役を作ろうと思って作るのではなく、自分がやりたくて楽しくて幸せを感じていたからこそ自然に役になりきれ、オーディション本番でも本領を発揮できたのだろう。
監督は、彼女がオーディション会場に入ってきた瞬間から役になりきり、オーラを放っていた姿に圧倒され、すぐに出演を決めた。
遠くの話に聞こえたかもしれないが、これは芸能界に限らずどの人にも応用できる話だ。
先になりたい者になりきるからこそ、それが現実となる環境が後から引き寄せられてくる。
ディズニーランドを開設したウォルト・ディズニーも、名言を残している。
「夢見ることができるなら、あなたはそれを実現できる」と。
あれだけの楽しい空間を創り上げることができたのは、自分の好きやワクワクした好奇心のままに過ごしていたからに違いない。
アニメーションの世界でも、『なりたい本当の自分の姿に先になる場面』が描かれることは多い。
例えば、魔法の力を持つ少年が、初めは魔術を唱える自分を恥ずかしがり魔法をうまく使えずにいたのに、本気で「魔法を使いたい!」と意図した瞬間から、自分の思い描くように魔法を使いこなせるようになったり。
「今住んでいる場所から、別の世界を見てみたい!」と恋焦がれ、夢をイメージし幸せを味わていた女性が、外の世界に出るチャンスを得て自分のやりたかったことを叶えたりなど、どの作品からも、自分の意識の向け方次第で、何者にでもなれる力を誰しも持っていることを教えてくれている。
子供の頃、テレビや漫画、本に出てくる役になりきったことはないだろうか。
まさにあの頃の感覚が、大人にこそ必要。
なりたい者になりきるからこそ、願いが叶う。
自分の心に躊躇せず、なりたい者になりきった人から願いを叶えていくのだから🍀