温かさには、人の心を癒す力がある。凝り固まっている固定観念をも溶かし、その人の人生にとってより良い変化をもたらす力がある。
今回は、人とは別のもので「温かさ」の力をより実感した出来事があるのでシェアしたい。
家事をしている時、お鍋にこびりついてしまった汚れが目に留まった。普段なら水に浸ければ大抵は落ちていたのに、今回はなかなか落ちない。
そこでふと、「お湯」をかけて暫く置いてみることにした。すると、ゆっくりと汚れが剥がれ落ちていったのだ!力も加えず、汚れ落としといったものも使っていない。
どんなに固くてもお湯の温かさで柔らかくなり、あれこれと派手に手を加える必要もなく、シンプルに水を温めるという過程だけですんなりと汚れが取れた。
これは日常の些細な話だが、人間にも似ている。
どんなに頑固でもどんなに殻に閉じこもってしまっていても、「温もり」に包まれれば気持ちが柔らかくなるんだ。
今までの人生経験から、自分を守るために鎧を被ってしまっているだけかもしれない。本当は優しい心、穏やかな心があるのに、硬い何かで覆われて見えないだけかもしれない。温かさや柔らかさを自分から出せなくなっているだけかもしれない。
人と接する時、どちらかに温かさがあれば、相手の心を少しずつでも温かくすることができる。
水をお湯にする過程は大切だ。水はそのままでもいいが、冷やしすぎれば凍ってしまう。
水を温めるように、気持ちに温かさと愛情を注いでみる。水を温かくするほんの少しの過程は、あなたの心も温かくする。
温かさを感じられる瞬間は、私たちの日常にもたくさんある。
お風呂に浸かると気持ちがいいし、温かさで癒される。
フカフカの温かなお布団に入ると疲れも取れる。
温かい飲み物や食べ物で心もからだも満たされる。
誰かの温かな言葉や行動で幸せな気持ちになれる。
「温かさ」がもたらす力は、様々なところで共通している。
「温かさ」には不思議な力がある。
人には温かさを感じる時間があることで、柔らかな気持ちになれるのだ🍀