宇宙のすべての存在が、無量無辺の因縁によって相互に影響し合っているという考え方を意味する縁起。

 

普通に生活をしていると、縁起など気にも留めないかもしれない。

けれど、私たちは人間同士のご縁だけでなく、動植物、鉱物、物など、あらゆるものとの関係によって生かされて生きている。

意味があるからこそ、繋がり合っているのだ。

 

縁起は、至る所に存在する。

例えば、あなたが今朝食べたご飯。

 

お米が育つ田畑には、日光や雨といった自然のお恵みが欠かせない。

そして、苗を植える以前に米が育つために適した状態にし、時間をかけて育て、出荷するために精力した人がいる。

お米が運ばれるための車を作った人がいて、車が走れるように道路を作った人がいる。

あなたの元に届くまでに多くの人や環境が関わっていて、あなたはお米を購入するお金があり、食す元気があったからこそご飯を食べることができたのだ。

 

縁起は不思議なもので、どれかが欠けていては成り立たず、完璧に成り立っている。

どの場面にも、この世に存在するすべてを創り出した神の崇高な計画が垣間見られ、その仕事に適した人や動植物、物に至るまで、魂を宿ったすべてが適切なタイミングで選ばれていく。

出会うべきタイミングで出会うべき者同士が巡り会う。

 

 

縁起を考え始めると、終わりがないほど広く繋がっていることが感じられる。

有り難く、いかに日々恵まれているかが分かる。

 

「このようなことを考えても意味がない」と思う時は、まだ縁起を知る必要がない魂の段階。

 

魂の成長過程は、身体の年齢に関係ない。

どれほど年齢を重ねていても縁起を知らない人もいれば、若くても縁起を感じ感謝しながら生きている人もいる。

 

普段の生活で、ほんの少しでも縁起を感じる心を拓いていくと、物質的にも精神的にも豊かに過ごせるようになる。

喪失感や空虚感、虚無感、劣等感といった感覚を手放せるようになり、充足感、満足感、幸福感、安心感といった心から満ち足りた気持ちをいつも感じられるようになる。

 

 

何かを達成したり、欲しいものを得たり、やりたいことを体験しても、なぜか心がいつまでも満たされないなら、それは縁起を知る合図。

 

あなたの中を流れるあなたを創り出した神聖な力は、広大な縁起の源。

源に触れることで、あなたはどんどん「ほんとうのあなた」になり、真に幸せを感じられるようになるのだから🍀

 

 

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