長文でなくても、長話でなくても伝わる気持ち。

ひとことには、相手の心にスッと染み渡る力がある。

 

最近、それを実感した出来事がある。

カミソリを購入した時のこと。頻繁には使用しないのだが、適当なものではなく、時々産毛が気になった時に使用できるような「なるべく肌に優しそうなもの」を探していたのだ。

けれど、どの商品が高性能かはよく分からない。

特に深く考えず、なんとなくパッケージの感じで購入したカミソリの中には、このようなメッセージが添えられていた。

あなたと同じだけ、あなたの肌を大切に思っています。

 

このひとことで、使用前から安心感を覚えたのだ。

 

特に何も書かれていなくても、普通に使用していたことだろう。

けれど、このひとことを見た時、製品の開発に携わった人の想いが伝わってきた。

 

「数あるシェーバーの中から選んでくださり、ありがとうございます」

「このカミソリには、このような特徴とこだわりがあります」

「あなたの肌への負担を少なくした構造で、ムダ毛を処理します」

製品が作られた裏にある生産者の想いや、消費者へ向けたたくさんの伝えたい言葉が合わさり生まれたであろうひとこと。

「消費者が伝えられたいことはなんだろう」「消費者が求めていることはなんだろう」と考えに考えたに違いない。

 

消費者が使いやすく安全で、安心して使用できるもの。

デザインや色味、形状までもを真剣に考え生み出した商品。

だからこそ、このようなひとことをあえて添えたのではないかと思った。

 

このひとことのお陰で、商品の良さがより引き立っているように感じられたのだ。

ひとことで伝わる気持ちの威力。

これは商品に限らず、愛の告白でも同じこと。

長々と前置きがあり、話がまとまっていない告白よりも、簡潔で明瞭な告白の方がドキッとしてしまう。

 

伝えたいことがたくさんある中で、相手を想い、相手の立場になって考えることで生まれるひとこと。

 

ひとことには、あなたの想いを伝えるものすごい力があるのだから🍀

 

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