万物の中で、他の動物でもなければ植物でもなく、鉱物でもなく、人間に生まれた。
それは、人間としてできることがあるから。
人間としてやらなくてはいけないお役目が、一人ひとりにあるからだ。
エゴによる自分の好きなことを成すためだけに生きているのなら、人間である必要がない。
本能だけで生きるのなら、理性を備えた人間である必要がない。
人間だからこそ、できることがある。
人間を人間たらしめているもの。それを世のために生かすからこそ、人間も生かされていく。
自然を保護し、それぞれの生態系がそれぞれの営みを行えるようにすることは、人間だからこそできること。
思い遣りのある思考をし、お互い様の精神で愛ある言葉と行動を選択できることは、人間だからこそできること。
自分の幸せや相手の幸せ、みんなの幸せ、万物の幸せのために、今の自分ができることは何なのかを考えられること自体が、人間だからこそできる有難いお恵み。
動性的な大脳辺縁系だけでなく、理性的な大脳新皮質もあるからこそできることだ。
だから、人間である以上、私利私欲ばかりではなく利他の心も大切。
他の動植物と違い、思考活動と言語活動ができるお恵みを人間は与っている。
尚且つそれをコントロールする術も備えている。
これは、もの凄いことなんだ。当たり前のことなど何もない。
世の至高善のために役に立って欲しいと、あなたを創造した存在が思ったから、あなたを人間として生かしているんだよ。
あなたが人間として今を生きているのは、あなただからこそできることがあるからなんだ。
愛のある言葉を発しよう。
思い遣りを持とう。
苛立っていてもにこやかにしていても、時間は同じように過ぎていく。
大自然の営みによる崇高な流れからしたら、すべての事象が些細なことばかりなのだから、喜怒哀楽は感じつつも、最後は前向きで積極的で肯定的な捉え方をしたいもの。
人間だからこそできることを、丁寧に丁寧に行なっていれば、人間も生かされる。
自然災害の多くは、自然界の自浄作用。人間がエゴを優先させ保護を怠ったから、自然があるべき姿に自ら変わっているだけ。
自然災害に限らず、日常生活で起こることも同じ。
人間が愛ある言動をしていれば、波動レベルであらゆることが変わっていく。
それが、人間を人間としてたらしめている、人間としてのお役目。
何をする時も一呼吸、心落ち着かせ、平静に物事を見ていくと、何も怒らなくてもいいなとか、苛立つ必要もないなとか、争う必要もないかなとか、悲しみに暮れすぎる必要もないなと、自然に分かってくる。
歓喜も悲嘆も、獲得も喪失も、何億光年という広大な宇宙の流れの中での一部であり、全く取るに足らないもの。
人間は食物連鎖の頂点に立っていてもなお、生かされている存在なのだと改めて気づき謙虚になれる。
幸も不幸もなく、毎瞬がただあるがまま。
尊い時間の中で、今この瞬間を、それぞれが生きている。
その中で人間として生きている者には、一人ひとりの魅力と才能を生かして世に還元するお役目がある。
誰にでも、お役目があるのだ。
あなたという存在が必要だから、あなたは生かされているんだよ。
そのお役目を果たしたら、一生を終える。
業を果たしきれなければ、また何がしかの身体に宿り、この世に戻ることだろう。
ほんとうに、日々は尊い奇跡の積み重ね。
あなたには、人間としてのあなただからこそできる崇高なお役目が、生まれながらにして備わっているのだから🍀