主人が映画の予約をしてくれた。

日中に席を予約しようとすると販売終了になっている時間帯もあるくらいの人気作品のようで、別日の販売が開始となる夜中に購入してくれたのだ。

 

夜中でも既に何席か埋まっており、翌朝にはほぼすべての席が埋まっていたという。

恐らく朝に予約をしようとしていたら、希望の席が取れなかったことだろう。

 

私は、映画を予約してくれた感謝を伝え、「席が取れてよかったね」と言った。

 

その後、次の言葉を言う直前に違和感を感じつつも、こう言葉にした。

「大人気作品なんだね、夜中のうちに席が埋まるなんてライバルが多いんだね」

 

席がすぐに埋まる=人気=それを欲する人が多い=早く獲得する必要がある=ライバルが多いと言う観点でそう言ったのだろうが、言う前から違和感があったのは、ライバルという言葉を使うかどうかを気にしていたからだった。

 

他の適切な表現方法がすぐに出てこなかったためにこう表現したのだが、これではいけないと反省した。

 

悟りの道を歩み、真理を探究している者がこのような言葉を選んではいけないと思ったからだ。

 

ライバルなどそもそも存在しない。敵も味方も同じ。

目に見えるものの奥にあるのは、ブラフマンという非実在たる根源的実在だけであり、この世に実在するものは無常。

 

上も下も、優も劣もない。

エゴがそう感じているだけなのだ。

 

確かに、早く予約をしなければ席が買えなかったことだろう。

 

けれど、私はもっと別の言葉を探している。

 

希望の席が取れてよかったね。

楽しみにしている人が多いんだね。

この映画を好きな人が多いんだね。

ファンが多いんだね。

これだけ人気だと盛り上がるね。

こんなに席が早く埋まるなんて凄いね!みんな熱気に満ち溢れているね。

この映画を好きな人がこれだけ集まるなんて、ワクワクするね。

 

このように言えばよかったと思った。

更に熟考すれば、より良い言葉が浮かぶことだろう。

 

みんなが、それぞれにとって心地よくあればいい。

みんなが幸せでいていいのだ。

 

万物の安寧を願える者でありたい。

 

魂の学修は続いていく。

 

おすすめの記事