
今週初めの午後、久しぶりに体調の変化を感じた。
喉がイガイガする。風邪をひいたのだろう。
夜には節々が痛み始めており、気怠さも伴っていたので熱も出ていた。
私はここ数年、滅多なことがない限り薬を飲んでいない。
熱も計らない。
というのも、それをしたとてそれほど治癒が早まるとは思わないからだ。
思い返せば医療人として働いていた頃、当たり前のように毎年予防接種をしていた。
花粉症の時期には必ず薬を服用し、咳やくしゃみ、鼻水が出れば、すぐに外的なもので対処していたものだ。
けれど不思議なことに、体調を崩すことが多かった気がする。
今ではもう何年も予防接種をしていないのに、ほとんど風邪をひかない。
2年前に体調を崩し治した記録をブログで見つけたが、その時も薬を使わず数日で治しており、今回も薬を使わずに治した。
その方法は、至ってシンプルである。
まず、うがいをたくさんする。
お風呂場でもシャワー中に、ガラガラガラ...と長めにうがいをする。
常温からやや温かめの水分をたくさん摂り、たくさん食べて体力をつける。
普段はお茶碗に5〜6割くらい盛るご飯の量を1合分にしたり、食事の量自体を増やしている。
はちみつをティースプーン1杯分舐めたり、ルイボスティーに溶かして飲むのも喉に効く。
そして不要な外出を控え、仕事も家事もほどほどにして、とにかく寝る。
眠れなくても横になり、目を閉じる。
その際、保冷剤をたくさん使用するのが私の得意技だ。
頭部、両脇、股は必須。
頭部に置いていた保冷剤が溶けてきたら、おでこや首に当てると、熱が冷めていくのが分かる。
小さめの保冷剤を足に置くのもいい。
足の裏や足首を冷やすと、早く熱が下がるのを感じる。
腹部には布団を掛け、腕や足は布団から出してもしまっても、その時々の体感温度で柔軟に変える。
咳が出たら姿勢を起こし、枕元に準備しておいた常温の水筒から水分補給。
たくさん水分を摂取するとお手洗いが近くなるが、こまめに行くついでに保冷剤を新しく冷えたものに変え、水筒も補充する。
起きた時の体調の具合によって、スポーツドリンクをコップ1杯摂取している。
これを繰り返す。
すると、熱は下がり、咳は治まり、身体は軽やかに。
料理をするときやお風呂上がり、仕事をする際には、おでこに冷却シートを貼るのもいい。
上記の方法を過去に行い完治し、今回も体調の変化を感じた時から約1日半で完治した。
私はできるだけ、自分の免疫力を尊重するようにしている。
体調が崩れている最中は辛くても、実はとても有難いことが起こっているのだ。
なぜなら、免疫が働いてくれているお陰で、細菌やウイルスを退治するために熱を出してくれたり、鼻水を出してくれたり、くしゃみや咳を出してくれているのだから。
医療人時代、たくさんの患者を診てきた。
薬に頼るだけでなく、食事療法や運動療法を積極的に取り入れる人は、年齢や背景を問わずどんどん回復していた。
すぐ医者に依存し、勧められた薬を飲むといういわゆる一般的な対応をする人ほど、病院通いを頻繁に、しかも継続的にしているのも目の当たりにしてきた。
患者に限らず医療人の中でも、何かあればすぐに薬を服用する人は決まって、他の薬も服用していた。
それも長年。
ほんの少し咳が出ただけで、何十粒もの薬を服用する医療人もいた。
一見、他の薬と今飲んでいる薬の目的が違くても、己の免疫力を高めるのではなく、外的な作用に依存していることは確かだ。
その時は楽に回復したように見えても、症状が安定したり治癒したように思えても、何かしらの反動はある。
それはそうだ。
免疫力は生まれながらにして備えられたものであり、必要だから与えられているのに、免疫による自然な治癒力を尊重せず、宇宙の流れに逆らい外的なもので力を加え、修正するのだから。
薬は、必要な人には必要である。
決して悪いものではなく、医療というのはとても崇高な仕事だ。
けれど、これほど医療が発達している現代でありながら、病人は増え、医療費が増加しているのは明らかにおかしい。
化合物や添加物の多い物ではなく、自然由来で鮮度の良い食べ物をたくさん摂取し、休養を取ることで免疫力を高め治療していくことを基盤にしなければ、どれほど薬を用いても人間は丈夫にならないだろう。
何を選ぶかは人それぞれだ。
人間は本来、誰もが自然治癒力を持っている。
活かしていないだけ。
薬を使わずに風邪を治した今、私はそれを切に感じる。




