練習95、本番5。
この考え方は、私が20代になりたての頃に当時の師匠から学んだことだ。
練習に95%の力を入れて入念に、深く深く極めなさいということであり、普段から95%の力を入れていれば本番は身体が勝手に動き感性が鋭くなることで、真の力が発揮されていく。
この裏での練習や鍛錬がいかに大切かを思い出させてくれたのが、劇団四季のミュージカルだ。
昨日アナと雪の女王を鑑賞してきたのだが、作品自体を楽しみつつ、「圧倒的オーラと感動を全席に放つための猛烈な練習を、日々行なっているに違いない」と、なぜか思ったのだ。
歌唱力、振り付け、台詞、表情、全体の流れを把握することや、あらゆる役者との打ち合わせなど、本番の裏側に95の力を入れている。
力を入れつつ、自身の体調管理といった心身のメンテナンスも怠っていないことだろう。
だから、週に何回同じ内容を演じても、どの瞬間でも最高級のものを届けることができる。
その波動が伝わってきて、私は観客として至高の時間を過ごすことができた。
華やかな表向きの裏にある猛烈な努力。
その努力も、当の本人から見れば努力を超越し、それをすることが楽しくて幸せだからできること。
まるで白鳥のように、優雅に水面を泳いでいながら水面下では足を動かし続けているのと同じだ。
これはミュージカルに限らず、どの分野でも誰にでも何にでも当てはまることではないだろうか。
今、この瞬間に95の力を使う。
そうしていれば、本番がきても堂々と自信を持って対応できる。
例えば結婚を望んでいる人が、合コンや意中の相手の前だけ着飾ったり上品にしていても、それは本番の比率を上げているだけだ。
普段から丁寧に丁寧に生きていれば、いきなり運命の相手が現れても臆せず自分をアピールできる。
心の余裕がオーラとなって、その人の魅力を更に引き立ててくれる。
練習95、本番5。
あなたは何に応用するだろうか。
あなたにとっての本番で最高の力が発揮され、あなたの望む幸を存分に受け取れますように🍀