サンスクリット語でサウチャという言葉がある。
これは、外見は掃除をして空間を清潔に保つことなのだが、深い意味では、空間を浄化し心をも浄化することを意味する。
普段掃除をする時、単純に部屋の汚れを取り除いて綺麗にしようという気持ちで行うのではなく、これからサウチャという浄化をするのだと、神聖な行いをするのだと感じながら、無心に精一杯掃除を行うと、心が洗われ、魂の進化向上にも繋がっていく。
掃除や片付けを面倒くさがったり、嫌々行うと、外見は掃除をしていても浄化にはならない。
また、掃除をして現世利益であるご利益を得ようという、損得勘定や何かの見返りを求めて掃除をすることも、心の浄化にはならないのだ。
むしろ執着が増して煩悩潜在印象が増え、やがては苦へと続いてしまう。
掃除を始めるきっかけとして、運気が上がるから掃除をしようなどと思うのはいい。
けれど本質は、浄化なのだ。
サウチャは、あなたの中に溜まっている煩悩潜在印象や、宿業潜在印象(カルマ)を滅していくのに最適だ。
家に住んでいれば誰しも行う機会がある掃除。仕事場でも掃除をする機会があるかもしれない。
この貴重な浄化の時間を、淡々と、無心に、自分がやるべきこととして行為を行うと、自然に魂が進化向上していく。
心の浄化が進み、魂が進化向上するほどに、次に相応しい環境や状況が訪れる。
新たな場所へと、自然に導かれるようになる。
普段何気なく行う行為が、あなたを生かしている存在への捧げもの。
そのような視点が少しでも持てたら、あなたの見えてくる世界が一変することだろう🍀