「あの人変わったよね」は、本来の姿が出ているだけ。
丸くなった、角がなくなった、優しくなった。
これらは人生経験を積むことでそうなっていくのだと思いがちだが、それだけではない。
その人の内側にある本当の姿が、表に出てきているのだ。
例えば、気難しく頑固で無表情な人だったのに、結婚をしてから穏やかになった男性がいるとする。
会社の人にも「あの人、結婚して変わったよね」「感情が豊かになった」などと言われたりする場面。
それは、その人に本来備わっている良さや魅力が、結婚相手といる時間を通して自然に出てきただけ。
今まで、本当の自分を出せなかったのには訳がある。
そうなってしまった理由があるものなのだ。
幼い頃に大人から、「男の子なんだから、泣かないの」などと言われてしまったり、映画を観て感動し、泣いている姿を友達に見られ「泣くなんて気持ち悪い〜」などと言われて傷ついたりといった、成長の中で無意識に自分の感情や考えを抑え込んでしまったり、取り繕ってしまうことで作られた心の壁があるのだ。
本人はあまり覚えていなくても、当時の経験から徐々に周りの反応を気にするきっかけとなり、生まれ持った感性の豊かさや感情の柔らかさを出すことに対して躊躇するようになることがある。
それが、結婚相手と出逢ったことで自分の内側にあった心の蟠りが取れ、本来の感情を素直に表現できるようになり、周囲からは「変わった」と見えるのだ。
この男性の魂が、自分の本当の姿を出せる環境(結婚相手)を引き寄せたとも言えるだろう。
魂の声は、いつでも自分がどこに行けば本当の魅力を発揮できるかを知っている。
けれど、人生経験を通して自我(エゴ)が本心を仕舞い込んでしまうことがある。
本当の自分を曝け出すことは、勇気がいるかもしれない。
周りの反応が気になったり、過去にあまり良い気分を味わえなかったことで、恐れてしまうこともあるだろう。
けれど、どの人も本当の自分の姿を出していい。
今目の前にいる人は、当時目の前にいた人とは全く違うのだから、自分を遠慮したり我慢をしたり、昔こうだったから今回もこう思われるに違いないと思い込まずに、自分を曝け出してみればいい。
思いの外、受け入れられるもの。
本当の自分を出すからこそ、自分の望む本当の願いも叶うようになっている。
一人一人かけがえのない個性を持っており、誰一人として同じ魅力はないのだから、自分を出すことを怖がらなくていい。
変わることは、良いこと。
魂の声に従い、本来の自分の姿が出てきている証拠なのだから🍀