「現実化に、無理に励む必要がない」と言われたら、あなたはどう感じるだろうか。
ビジョンボード、アファメーション、ビジュアライゼーション、願いを叶える言霊など、ありとあらゆる願望実現の方法があるが、その良さを超越したものが実はある。
前者の方が盛り上がるけれども、後者は宇宙の流れそのものなので、静寂でありつつ神聖さが増す。
タイトルの通り、エゴのあなたではなく “ほんとうのあなた” になるからだ。
この方法をお伝えする前に、あなたの中にあるエゴ(自我、小我)と真我(大我、魂)の話をしたい。
エゴは、あなたの身体に備わっているもの。
インナーチャイルド(あなたの中に一生ある子供心)ともいい、今世、この物質世界での見た目の姿、乗り物だ。
エゴには、意図したものを創造する力がある。
しかし弱点があり、望みをなんとか形にできても、なぜか心から満足できない現実を作り出す。
エゴは欲の底なし沼で、いつも欠落や比較に目が向き、何かを得てもなお心の平穏が訪れず、得たものの喪失も恐れる性質を持っている。
真我は、あなたの身体に宿る魂。
創造力に富んだ大我であり、あなたをあなたとしてこの世に創り出した万物の無限の源の一部が、あなたの化身としてあなたの身体に宿り、今世のお役目を果たし、履修課題であるカルマを解消すべく適した乗り物に宿っている。
今世のお役目とは、まさにあなたにしかできないこと。
あなただからこそ生み出せる思考、言葉、行動、表現は、唯一無二のあなただからこそ生み出せる価値。
その素晴らしい価値は、あなたの人生の幸せだけでなく、世の中、世界、地球、宇宙全体の幸せや豊かさにも波動レベルで影響しているのだ。
あなたは意味があって今を生きていて、それが世の至高善のためになるからこそ、ここに存在している。
もう一つのカルマ。プララルダカルマといい、ヨガの経典の考え方である。これは、一つひとつの魂に与えられた宿題のようなものだ。
あなたの目に映る現実には一見、苦しみや悲しみ、辛さ、怒りのようなものであったり、喪失感や空虚感、絶望感として感じることもある。
けれどそれはエゴが思っているだけで、顕在意識レベルでの話。あなたの奥深くにいる潜在意識、いわばあなたの魂は、今世来る宿題を知っている。その課題を避けずに乗り越えた時、真の幸福へと繋がっていることを分かっているのだ。
カルマを解消する方法は、ただ一つ。
今までの自分とは違う、視座の高い自分で物事を対処すること。
起きた出来事に対して、いつまでも怒ったり悔やんだり憎むなどといった普段と同じ対応をしていると、また同じ感情を体感する現実を引き寄せる。
その課題に向き合わない限り、何度も何度も課題を出してくるのだ。姿形を変えて。
カルマを一つずつ解消し、魂の波動領域を上げていくことでご褒美がある。
あなたが想像もしなかった、あなたの真に望むものがあなたを待っている。それがカルマ。
カルマは、あなたのエゴが何を創造しようともお構いなしにやってくる。
引き寄せの法則は確かに真理で、潜在意識レベルで意図したものは波動となり、同じ波動領域の物事を引き寄せる。
しかし、そこには宇宙の時間軸と流れが基盤にあり、あなただけの今世のカルマも絡んでくるから、あなたが現実化させようと思っていることは(既に実現していることもある)、カルマそのものかもしれないのだ。
そして、どれだけ日々の思考、言葉、行動がポジティブであっても、何かを意図していても、宿題は来る時に来る。
カルマは今世の履修課題だから仕方がなく、避けようがない。だからこそ、魂が望む崇高な道を、その時々で選んであげればいい。
あなたが生み出したいと思っているもの、得たいと思っているもの、既に得たものも含め、厳密にはすべてが宇宙のもの(神と考えてもいい)なのだ。
今回お伝えする瞑想を通して、あなたのものと思い込んでいるものが神によって与えられていて、一時的に自分を介してそこにあるだけと知ることだろう。
そして、あなたが本来受け取る豊かさや愛が、どんどん拓いていく。
カルマや怒りなど感情への対処法については、機会があれば別のブログでまた深く綴っていこうと思う。
今回の趣旨であるエゴと真我、これら2つの価値ある存在があなた自身で、あなたを創造している。
人間である以上、欲や願望は自然な現象だから、エゴのすべてが悪いわけではない。
特に幼少期は真我との関係も良好で、心がウキウキ、ワクワクするものを自然に、嘘偽りなく純真に選べていたものだ。
けれども、この身体での経験を積むにつれ、エゴがあらゆる鎧を被り偽り始める。
真我を追いやり、本来の目的であるお役目を忘れ、エゴだけで突き進んでしまうことも多いもの。
エゴから得た経験も人生を彩る良い経験になるだろう。時には、エゴと真我の望みが一致していることもあり、その場合は心から満たされる結果を生む。
しかしながら、真我から創造したものは、いつでも心からの安心感がある。
あなたを今に生かしている高次元の存在の目的、そのものだから。
真我に触れることで、あなたが真に望む満足感や充足感、幸福感、そして、心と身体の声が一致した現実を体感できるのだ。
これからお伝えする瞑想を行うことで、真我である『ほんとうのあなたの声』に気づくことができる。
その先にあなたを待っているものは、物質的にも精神的にも満たされていくあなた自身。
過去のしがらみや羞恥心、心の奥底に仕舞い込んでいる悲しみや不安が和らぐこともある。人によっては、怒りの下に隠していた寂しさに触れることもあるだろう。見栄の裏にある執着や固定観念も、徐々に解消されていく。
それらはみな、真我がほんとうのあなたを表出させている合図であり、エゴが、インナーチャイルドが、純粋に本来の自分を取り戻している証。
ほんとうのあなたになれば、その高次元の波動領域に見合った豊かさや愛、心地よさといったあなたが真に望むことが叶うのは、極々自然な流れなのだ。
自然の流れに身をゆだねる、神聖な時間が始まる。
どうか焦らず、あなたのペースで進めてほしい。
今を生きるエネルギーの流れを感じられ、思考が明晰になり、直観を受け取りやすくなる。
行動が必要な時には、しかるべきタイミングで自然に成すべきことを成すようになる。
あなたの存在には意味があり、お役目があるからこそ、宇宙に生かされているのだから🍀
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ほんとうのあなたと繋がる瞑想
瞑想を始める前に、何かに対して怒りや嫉妬心を感じていたり、漠然とした不安や悲しみ、空虚感、喪失感、なぜかいつまでも心が満たされないなどの感情を抱えいる場合は特に、手足をぶらぶら揺り、硬直したエネルギーを取り払ってから行うのがおすすめです。
また、仰向けになり手足を楽に広げて行うことでも、よりリラックスしながら深い瞑想ができます。
あなたにとって、リラックスできる場所に座りましょう。
背中を背もたれにつけ、手のひらを上にしてぶらんと身体の横に置きます。
足も伸ばしたり楽に広げ、静かで心地よい空間をつくります。
目を閉じ、あなたの頭頂に向かって神々しい光が降りてくるのをイメージします。
光の流れはあたたかく、優しく、光輝き、あなたを内側からも外側からも包み込みます。
光の流れは頭頂から徐々に下に行き、手のひらや足元から溢れ出て、広く広く流れていきます。
その流れはどこまでも遠く広がり、どこからともなく、またあなたの頭頂へ向かって流れてきます。
この流れを感じましょう。
神々しい光はあなたを通して流れ、流れ着く場所へ流れつき、また、あらゆるところからあなたに向かってやってきます。
この光は、あなたに本来流れるべき豊かさ、富、愛、心地よさ、健やかさ、自由、安心感、幸であり、宇宙エネルギーそのもの。神の豊かさです。
そう、あなたは生まれた時から、この流れの一部だったのです。
忘れていただけ。
自然界の崇高な秩序の中に、あなたはいます。
更に、光の流れを感じましょう。
惜しみなく流れてくるあたたかな光。
あなたを包み込む優しい光。
その光はあなたを通して世界中へ流れ、波動レベルで繋がり、またあなたの頭頂へと流れ込んできます。
あなたは、光の流れの一部。
別ではありません。
あなたの中に神々しい光がいつでも流れ、循環しているのです。
誰かと比べる必要も、優劣をつける必要もありません。
あなたを創った創造主は、あなたのことをあなた以上に知っていて、エゴではなく心の奥底で何を欲しているのか、本当はどうありたいのかも既にご存知です。
そして、あなたの人生にとって必要なことを満たす手段やタイミングをも、あなた以上に心得ています。
ですから、喪失を恐れたり、過去を嘆いたり、何かに執着したり、失敗を恐れたり、今を見ずに遠い未来の幻想に取り憑かれて現実離れする必要もないのです。
あなたは今、あなたの現実の真ん中にいます。
そして、あなたがいつどこで何をしていようとも、神々しい光の流れがあなたに注がれ、あなたを通して表出し、流れ続けています。
あなたはまさに今、真我と繋がっています。
エゴではありません。
あなたの中でエゴが優位の時は、光の流れを自分のものだけにしようとしているかもしれません。
更なる光の流れの獲得に、執着するかもしれません。
安心してください。
あなたの人生にとって必要なことは、光の流れの中で確かに満たされていきます。
あなたが、その流れに対して拓くだけ。
エゴに言ってあげましょう。
「自分はいつでも愛ある光に包まれていて、流れは止まることがない。宇宙の豊かさと愛そのものが、この光の流れであり、自分はその一部。だから、自分が何を欲しているかは、この人生が創られた時から自分以上に自分を知っている存在によって、満たされていく。自分は、受け取るに相応しいんだ!」
神々しい光は、具現化された何かではなく、光の流れそのもの。
あなたがピンポイントで「これが欲しい」「こうしたい」と思っているものは、実はエゴかもしれません。
真我はもっと上の、あなたが本来受け取るべきものをあなたに与えようとしています。
何かを意図したとしても、それすらも執着せずに光の流れにゆだねます。
それがあなたの運命であれば、定めであれば、時にカルマであれば、あなたの意図したそれは実現します。
それが実現してもしなくても、あなたが受け取る幸は存分にある。
あなたは、宇宙がもたらす光の流れの一部なのですから。
今ある豊かさにも目を向けてみましょう。
今あるお金、今ある環境、今あるもの。どのよう些細なことでも構いません。
あなたが有難いと感じるものも、光の流れの一部。
幸せや感謝を感じましょう。そして、他にも流れてくるあらゆる豊かさを受け取るに相応しく、ゆるみ、拓き、光の流れがあらゆる方向から入ってくるままにしましょう。
この流れを堰き止めているのは、あなたのエゴです。
固定観念、執着、見栄、一般論、世間体。
あなたの真我は、これらを超越しています。
もしかするとあなたは、お金は十分に持っているけれど、なぜか精神的にいつまでも満たされない人かもしれません。
自分のことよりも多くの時間を、家族や仕事やあらゆるものに尽くしているのに、光の流れを無意識に堰き止めていることで、あなた自身は受け取り辛くなっている人かもしれません。
学歴や収入があり容姿にも恵まれ性格が良く、いわゆる世間的にはうまくいっていると思われているのに、なぜか心休まる環境や心から信頼できる人を見つけられずにいる人かもしれません。
光の流れを、怒りや不安といった感情や過去の執着、エゴの言いなりによって堰き止めていることで、その反動としてなぜか身体が不調和でいつまでも病院のお世話になっていたり、人間関係やあらゆる繋がりで苦労していたり、自分に出なくても家族や身内の悩みが尽きないなどの現象が出てくることもあります。
どのような現実、境遇、環境、肩書き、背景であれ、神々しい光の流れに、悩みすらも一緒に流して浄化してもらいましょう。
あなたが何年も前に起こった嫌な出来事を、いつも頭で再生しイライラしたり悲しんだり、悔やんでいるとしたら、まさにあなたに本来流れてくるべき光の流れを、堰き止めていることになります。
誰かに対する嫉妬も同じです。ありのままの相手を許容してあげましょう。
あなたが感じる嫌なことを引き寄せてしまった自分を、責め続けるのもやめましょう。
思考や言動は、否定的なものよりも肯定的な方がもちろん良いですが、感情を偽っても反動が出ます。
喜怒哀楽は素直に感じ、そこに執着せずに光の流れの中へ手放せばいい。
あなたに起こった(これから時折起こる)大変なことや嫌と感じることは、あなたの波動によって引き起こされるものだけではないのです。
覚えていますか。あなたの貴重な今世の有難い履修課題のこともあります。飛躍のチャンスですね。
あなたが抱える問題の解決策すらも、光の流れは知っています。
あらゆる悩みの根底は、あなたが握りしめているものを手放し、ゆるめ、今を許容した時に拓けていきます。
そのきっかけとなる方法を、あなたは今行っています。
許せない何かがあるのなら、そんな自分を許してあげましょう。
自己受容により、光の流れを享受しやすくなります。
偽らずに、光の流れに向かってあらゆる感情もゆだねてみることです。
徐々に、心が穏やかになっていきます。
そしてエゴは、真にあなたに労ってもらうのを待っています。
「あなたは、どんな時でも価値がある」とあなたに言ってもらえることを。
あなたが何にも執着せずに、あなた自身の価値を認められた時、どんな奇跡が起こるでしょうか。
その時のあなたは、何を身につけていても、どれほどの評価をされても、それがあるから価値があるのではなく(それがないからダメなのではなく)、すべてが光の流れの一部だと思えるようになります。
誰が何をどれほど持っていようとも光の流れの一部であり、あなたの人生にとって必要なことは、満たされるようになっているのです。
あなたが拓いて流れを受け取り、流れの一部として自分を感じるほどに、あらゆることが見えてきます。
光の流れはあなたの思考を明晰にし、エゴを超えた直観を受け取りやすくしてくれます。
行動すべき時には合図をくれ、導かれるままにあなたにとって大切で必要なことが、心の底から満たされていきます。
また、光の流れを感じていると、不思議なパラダイムシフトが起こります。
「どうやって自分の望みを叶えようか」「どうやって宇宙や神の力を味方につけ、自分の願いを実現させようか」といったいわゆるよくある考え方、概念が、「どうしたらこの身体を、この人生を創った存在に奉仕できるか」「どうしたらこの光の流れの一部として、世の中に貢献できるか」という視点に切り替わるからです。
与え、受け取るという光の流れ、豊かさや愛の循環に真に順応していき、気づいた時には多くの幸を、あらゆる場所から受け取れるようになります。
光の流れに身を任せてみましょう。
今、この瞬間だけでも。
これは受け身でも消極的でもなく、前向きで積極的で肯定的。
偽りのあなたではなく、ほんとうのあなたが表出するからです。
光の流れを感じる中で何かしらの感情が表出しても、無視せずに感じてください。感情を受け止めてから、光の流れの中へ手放します。
蓋をしたり、見て見ぬふりをしたり、いつまでも自惚れないように。
感謝して手放せるようになると尚良いです。
すべては光の流れの一部で、良いも悪いもなく、そこに存在している。
ただ、あるがままなのです。
幸せな気分や満たされていく感覚、安心感を感じたら、ゆっくり目を開けましょう。
あなたは今、目には見えない流れを感じ取りました。
今までのあなたではありません。波動が、変わっています。
これから目にするもの、耳にするもの、降りてくる言葉、直観を、どうぞ大切になさってください。
真我と繋がったあなたの感覚は、鋭敏になっています。
直観に従った先に、いきなり結果が出ることもあれば、何も起こらないこともあります。
けれど、すべての過程が有益で、あなたにとってうまく時間調整されています。
光の流れを感じ取りながら過ごすことで、あなたに起こる出来事、過程、手段、広大な宇宙の光の流れそのものを、信頼できるようになります。
あなたは今、意味があってここに存在しているからです。
受け取る流れ、そして与える流れを拓きましょう。
あなたにとって、すべてがうまくいっています。
♾️
瞑想の手順は以上だ。
簡単なようで、やってみると案外過去の蟠りが急にぶり返したり、特定の人物が浮き出てきたりなど、様々な感情を抱くこともあるかもしれない。
それらは今、浄化されるタイミングだからこそ出てきたのだ。心置きなく光の流れに任せよう。
光の流れに身をゆだねることで、そこに執着する必要性を感じなくなってくる。
もっと崇高で神聖で価値あるものが、遥か昔からずっと、自分の元に流れてきたがっていたのだと感じるようになる。
一点補足しておくと、瞑想の中で「許し」というものが出てくるが、今はできないと感じる時には無理に行わなくても大丈夫。許すというのは、思った以上に難しいこともあるから。
光の流れの中で徹底的な自己受容ができるようになるだけでも、あなたにとってものすごい転換点だからだ。
自分を愛し、労わってあげよう。
徐々に、許せない出来事や対象に、ありがとうと言った言葉を感じられたり、相手の幸せを願う気持ちになれたら(もっと言うと、あなたを含めた宇宙全体の幸せを願えたら)、もうあなたは次元が変わってることを肌で感じられるようになる。
現実化の遅れに見えるようなことも、焦っているのはエゴなだけ。
あなたは何も悪くなく間違ってもいなく、しっかり光の流れの中で時間調整が行われている。
あなたが拓いてさえいれば、満たされるべきものが満たされていく。最高のタイミングで。
行動はあなたが無理に起こさなくても、あなたは導かれ、必要な時に自然に起こっていく。
あなたが得るべきものを存分に受け取り、流れの一部として光を存分に拡散させていこう。
そして、あなたが得たものですら光の流れの一部なのだから、執着せず、有り難さを感じながら、あなたから与えられるものを存分に与えて光の流れを循環させていこう(何を与えればいいか、そして何を受け取れるかは、高次元の存在が確かに導いてくれる)。
あなたにとって本当に必要なことは、満たされるようになっている。
あなたは豊かで愛溢れる、自由で心地よい、幸せな環境にいるに値する。
唯一無二の、ものすごく価値ある存在なのだから🍀