アメリカのSF映画「Everything Everywhere All at Once」を初めて視聴し驚いた。

古代インドの経典に記載されている内容が、まるで映像のようにみえたからだ。

 

どのような状況や環境、感情になったとしても、「もっと良い人生があったのではないか」と恋焦がれるのではなく、自分が今の現実でやるべきことを淡々と行うことの大切さが表現されている。

あらゆる並行現実が存在する中でも、今を精一杯生きること。そして、固定観念や執着を手放すことで、見えてくるものがあることを教えてくれている。

 

女性が女性を好きになってもいいし、石が石同士で意思疎通をし動いてもいい。

パーティーをしたいならすればいいし、大切な人と一緒にいたいならいればいいのだ。

その気持ちを、素直に表現すれば良いだけ。

「こうでなければならない」ものなど、何もない。

 

人間が思い悩んでいることは、万物を創造した宇宙から見たら、全く取るに足らないもの。

一時的な、かりそめにすぎないのだ。

 

だから、苛立ちや憎しみによって争ったり戦ったりするよりも、思い遣りと愛を持って優しく生きたいもの。

今この瞬間は、この現実だけの尊いものなのだから。

 

 

自分の魂が、今世一番成長しやすい身体と環境を選んでこの世に生まれ出る。

それが同時にあらゆる次元で存在していたとしても、それはそれだ。今、自分がやるべきことである自身のダルマを、しっかり行うほかない。

「もっとこうありたい」「今の現実は嫌だ」と逃げていても、苦に行き着くようになっていて、どこかのタイミングで悟らなければならないのだ。

今が常に、自分の魂にとって最上なのだと。

 

 

命あるものは、必ずいつの日にか消滅する時がくる。

どの生命も、心を浄化し魂を進化向上させるに適した身体に宿り、この世に生まれた者同士だからこそ、今までより少しでも寛容に、愛ある者になれたなら、自分の現実はより良く変わる。

今の現実での有り難さや恵みにたくさん気づいて感謝できるからこそ、次の幸へと導かれていく。

 

 

この映画を、たまたまご縁で拝見する機会があり、気づけた視点。

もし、映画が公開された3年前に観ていても、重要な点を見逃していたかもしれない。

今、私の魂にとってこの映画を真に理解できる時期が来たからこそ、私の目の前に引き寄せられてきたのだと思うと、広大な宇宙の力に驚かざるを得ない。

 

いつでも、どこにいても、同時に至るところにすべてがある。

そしてどれも最上で、唯一無二の価値ある時間が流れているのだから🍀

 

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