パーヴェル・バジョーフ作、石の花(小学館発行)という作品がある。

主人公は、あらゆる仕事をしても適応できず、たらい回しにされながら職を転々とする人だった。

何をしてもうまくできず見放されていたのだが、ある時、村一番の怖い店主がいる店とご縁があり働くこととなった。

そこでは孔雀石という種類の石を採掘し、加工して販売しているお店だったのだが、なんと主人公はいきなり才能を発揮し始める。

 

店主が何も教えていないのに、店主の動きを覚え、自分の感性をも活かして石の一番美しい切り方を指摘する。

店主は「生意気な!」と初めは怒りながらも、主人公のセンスの良さに感心し、仕事をどんどん教えていき、立派な職人になっていく物語だ。

 

このように、人は何で才能を発揮するか分からない。

それも、いつどこで起こるかも分からないのだ。

 

だから、今就ている仕事が自分に合わなくても、「こんなこともできないのか!」と怒られたとてしても、落ち込む必要がないのだ。

誰にでも、本当の自分の能力や魅力、才能を存分に活かせる場所があるから。

まだ見つけられていなくても、神の恩寵によって運ばれていて、最高のタイミングで最適な仕事と巡り合うようになっている。

 

たとえ今の仕事が嫌でも、苦手でも、合っていないなと思っていても、悪いことではない。

そして、怒られたり傷つくような言動をされたとしても、あなた自身の本来の価値は変わらない。

あなたの本領が発揮できる環境にいないだけ。

今の場所には、あなたの本当の価値を見出せる人や、あなたのセンスの良さを分かってくれる人がいないだけなのだ。

 

いつどこで、あなたの天職に出会うかは分からない。

けれど、あなたが今の場所で、できることから淡々と行なっていれば、環境があなたを連れていく。

強制的に環境が変わることもあれば、ごく自然に本来いるべき場所へと導かれていく。

 

 

天職は、神があなたに与えるお役目。

それを行えると神が判断した時、然るべきタイミングで巡り合う。

 

焦らなくて大丈夫。自分を愛し、許し、受け入れよう。

あなたは価値がある。

今この瞬間にも、あなたの天職は、あなたの元へと引き寄せられて来ているのだから🍀

 

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