今回は、あなたの固定観念を客観視できる『心の見え方ワーク』を作成してみた。
これを行うことで、あなたが無意識に執着していることや、悩みの根底にある本当の原因が明晰に見え、自分を俯瞰できるようになる。
すると、今までとは違ったより良い視点で物事を捉えられるようになり、あなたから放たれるオーラが変わり、やがてはあなたの現実も、あなたが思ってもみなかった方法で変わっていくことだろう。
まずはこちらの写真から。
ご覧になった時、あなたはどのように感じただろうか。
「笑顔が素敵な方だな」
「優しそう」
「美しい」
どのような意見でもいい。
上記とは真逆のことを感じる人もいるかもしれないし、髪型やメイク、服装や他のことに意識が向く人もいるかもしれないが、今は感じたことはそのままに、次に進もう。
この人物の説明として9通りの説明があった時、それぞれの説明文で、あなたの感じ方がどう変わるかを見てほしい。
箇条書きのうち、1つのみがこの人物の本当の説明文であったとしても、あなたはこの人物を尊重し、条件によって態度を変えずに平静でいられるだろうか。
・この方は25歳の俳優で、自分の未来姿としてメイクを施している。
・この方は、普段コンビニでパートとして働いている。好きな音楽はロック。
・この方は77歳の女性で独身。今まで結婚歴はなく、自分のやりたいことに邁進してきた。
・この方は長年連れ添った旦那さんが亡くなり、今は一人で暮らしている。子供はいない。
・この方は医療の専門学校を卒業し、仕事を始めてから世界中の貧しい子供達のために、毎年匿名で寄付をしている。
・この方は名門大学を主席で卒業して大手企業に就職し、後に別の企業にヘッドハンティングされた。
・この方は、25歳、38歳で離婚を経験し、今は52歳の時に出逢ったパートナーと暮らしている。
・この方は男性で経営者。今でも現役で働いているのだが、大きな病を抱えている。
・この方には子供が3人いる。孫もいて、よく家に招いて孫たちのお世話や一緒に遊び相手になっている。
如何だろうか。
9通りの説明文があるが、どれが正解であっても、この方の価値や魅力は普遍だ。
上記の例で挙げた箇条書き以外にも、色々な仮説ができることだろう。
眼からの情報では同じものを認識しているのに、それを見た人の心によって、見た目の雰囲気が感じ分けられる。
自分自身や家族、知り合いや過去の何かと見比べて、無意識に優劣をつけることもあるかもしれない。
そして、ほんの数行の説明でも、無意識にその人を判断してしまうことがある。その人物の一面にしかすぎないのにだ。
この写真をご覧になり、どの説明文であっても平静に見れたならば、固定観念や執着が少ないことになる。
また、写真を見ただけの時に感じたこととや、説明文を加えて見た時に感じた何かは、あなたが普段から無意識に囚われ、判断基準にしているもの。
見た目に反して、その人柄や背景、趣味嗜好などが「意外」と思ったならば、それも固定観念。
情報によって写真の感じ方が変わったならば、その説明文にある何かに、あなたは拘っているのだ。
何かを目にした時、感情を感じてはいけないのではない。
いろんな考えがあっていいし、今までの経験からあらゆる判断をするのが普通だ。
けれども、多くの悩みの原因には、固定観念がある。
肯定的であれ否定的であれ、何かに対して心が動いた時、特に否定的に動いた時や優越感や劣等感を抱いた時、嫉妬心や嫌悪感を感じた時には、その思考と感情を素通りせずに振り返り、大切に扱ってあげることで、対象に固定観念がある自分を客観視することができるのだ。
もう1枚続けてみよう。
1枚目よりは、どのような説明が来ても平静になれるかもしれない。
けれども、この人物がもし、あなたが小学生の時に、あなたをイジメた人だったら?
あなたを過去に裏切った人だったら?
あなたの元パートナーや元結婚相手だったら?
見え方が変わってくるかもしれない。
もしくは、この人はあなたが道路で転んで怪我をした時に、助けてくれた人だとしたら?
この人が、あなたの学生時代の恩師だとしたら?
あなたの親友だとしたら?
このように、誰かにとっては何も感じない人であっても、過去に何かで自分と関わった人であると、その印象によって心が積極的にも消極的にも動く。
あなたを傷つけた人ならば、写真を見るだけで苛立つかもしれない。気分を害するかもしれない。
相手があなたの欲しいものを既に手にしていて、自分はまだ手にできていないことで嫉妬心を抱くかもしれない。
それらの感情は何ら悪いことではないが、時には俯瞰してみたらどうだろうか。
徐々に、徐々に、許せないことや後悔、苛立ちは、自分が抱え込んでいるだけだと分かってくる。
同じ人物でも、他の人が見たら何も感じなくて、良い悪いを感じ分けているのは自分だと気づいていく。
あらゆる物事に対して怒ったり、悲しんだり、喪失感や嫉妬心を覚えたりするのは、そこに執着しているだけだと分かってくる。
手放し、クリアに物事を見ていくようにすると、心がスッと軽くなり、穏やかで冷静になれる。
自分が本当に、心から望んでいることや大切にしたいことは何なのかが見えてくる。そして、相手が何をしていても何が好きでも、自分と同じように尊重できるようになる。
その頃には、今のあなたの悩みや固定観念は消え去り、新たに悩みが生じても、楽々と解決できるようになるだろう。
今回のワークは人物写真で行ったが、いつでもどこでも、どのような状況や環境でも、広告やメディアなど、姿形を問わず何にでも応用できる。
人間関係の悩みも、仕事の悩みも、恋愛の悩みも、結婚の悩みも、健康の悩みも、あらゆる悩みの根底にあるのは、固定観念。
それを認識していても、時には感情的になったり、過去の何かや世間体、周りの声に取り憑かれてしまうこともあるだろうが、そんな時にはまた自分を客観視すればいい。
「これを感じ分けているのは、自分の心」
と思えたら、固定観念によって縛り付けていた、あなたの中にある豊かさや愛のホースに、本来あなたに届くべきだった豊かさや愛が、容易に流れ込んでくるようになる。
万物は、そこに意味があって存在していて、良い悪いなく常に中庸。
成功も失敗も、喜びも悲しみも、楽観も悲観も、好きも嫌いも、表面的には二元性に見えるけれど、自分が、感じ分けているにすぎないのだ。
あなたの心が軽くなり、あなたの望む幸せが叶いますように🍀