あなたは、水星の逆行や金星の逆行などという言葉を聞いたことがあるだろうか。もし、これらと天赦日や一粒万倍日、大安といった開運日と重なっていた場合、あなたは何を優先するだろう。
これは占い師であり心理カウンセラーとしての立場で、どのように捉えればいいかを解説していきたい。
結論から申し上げると、『あなたの感覚を優先することが大切』ということ。
天赦日は天が万物を赦す日だ。
中国で誕生した陰陽五行説と十干十二支がもとになっていると考えられており、年に数回しかない貴重な開運日。何かを始めたりするにはとても良い日と言われている。
この他にも、一粒の籾(もみ)が万倍にも実り、立派な稲穂になるという意味を持つ一粒万倍日。12日ごとに巡ってくる芸事や財運を司る弁財天さまの御縁日である巳の日(みのひ)など、他にもたくさんの開運日がある。
しかし、このような言葉も聞いたことがある人はいるのではないだろうか。
惑星の逆行期間中は注意。
例えば、コミュニケーションや通信などを司る『水星』の逆行期間では、コンピューターの動きが悪くなったり、言葉の誤解が生じやすくなったりする。愛や美を司る『金星』の逆行期間では、婚約や高価な美容品の購入を控えた方がいいなど、実に多彩な項目がある。
ちなみに近々起こる逆行は、金星の逆行。
今月7月23日(日)から9月4日(月)まで起こるのだが、この間には婚約や高価なものの購入や契約は控えた方がいいと言われている。
しかし、7月23日(日)は大安・一粒万倍日。7月26日(水)は一粒万倍日。8月4日(金)は天赦日・大安・一粒万倍日が重なる開運日だ。
さあ、あなたは何を優先するだろうか?
そう、あなたの感覚を優先していいのだ。
あらゆることを気にしすぎると、右往左往して何も身動きが取れなくなってしまう。
ちなみに私も入籍は開運日が重なる日にしたのだが、その時に惑星が逆行しているかどうかなどは気にもしなかった。それよりも、自分の感覚やタイミングを優先した。それで万事うまくいっている。
また、よく考えてみると面白いことがある。
もし、惑星の逆行期間中や、開運日でない日、つまり仏滅の時に生まれてきた命はどうなるのだろう。
どの命も価値があり、意味があってこの世に生をなす。
中には、占いを見ずとも生涯を終える人もいるのだ。
占いは、人生を心地良く生きるツール。
人生のメンタルパートナーや心の拠り所だ。天気予報のようなもので、雨が降る(運気があまり良くない)と言われていれば傘を持参したり、早めに帰宅したりする。晴れ(運気がいい)と言われれば、いつも以上に活発に行動してみたり、自己研鑽に励んだりしてみる。
自分が目指しているものをすんなりと達成させたり、自分の願いを叶えやすくするために広大な力に頼る。そのような感覚が大切なのだ。
情報で自分を縛りつけすぎず、自分が取り入れやすいものを取り入れていく。
目にするもの、耳にするものは何かしら今の自分にとって意味があるので、自分の中で一旦受け入れ、その上で自分はどう捉えどう活かしていくかが大切なのだ。
開運日だからといって、何も準備をしていなければ運気の波に乗れないのと一緒。
惑星の動き、つまり宇宙の力や、はるか昔から受け継がれている開運日などは、生活を豊かにするための手段。
心地良く生きるためのきっかけなのだ。
だから、心配しすぎることや怖がることはない。
あなたが信じ、感じていることが現実になる。
あなたが大丈夫だと思えば、大丈夫な現実がやってくる。
惑星の逆行期間は、自分を改める期間でもある。
今までの自分の行いを振り返り、魂を磨く時。
もし、すんなりと物事がうまくいかない時や望まないことが起こった時には、宇宙が『ゆっくり休んで、あなたらしさを取り戻してね』と声を掛けてくれている。
何かを始めたり、購入したり、契約したりと、自分にとって節目となる時や、「開運日を意識したいな」と感じるのであれば、それは意識すべきタイミング。あなたの感覚を優先する時だ。
私たちは、幸せになるために生まれてきた。
このからだに宿ることで、自分のやりたいことをして魂を成長させることができる。
そう考えたら、「運気が悪い日」というのは、そもそもないことが分かる。
いろんな言葉や期間があるのは、その間に自己変革しなさいということ。
自分を改め、日々の行いを見直し、自己研鑽をする。日々に感謝し、今ここに生きられていることを感じる。
こうやって一日一日を大切に過ごしていれば、何も恐れることなんてないんだ。
あなたは守られている。
安心して、あなたが今世でなすべきことを成していけばいいんだよ🍀