忙しない日々の中で、忘れがちなことがある。
それは、どのひとも大自然に生かされているということ。
ついつい、太陽の恵みを感じ取ることや、自然界が作るサイクルに順応すること、感謝しながら自分を生かし自然界のお役に立つということを疎かにしがちだ。
ここまで文明が発展してきたのも、代々ひとが太陽の力を学び、生かしてきたからこそ。
その太陽の恩恵を一番感じられる時期が、まもなくやってくる。
9月22日。
そう、秋分の日だ。今年は閏年の影響で22日となっている。
春分の日と秋分の日、太陽は赤道の真上を通過することで、北半球と南半球にそれぞれ等しく太陽の光が当たる。
そのため、地球上のあらゆる場所で、昼と夜が12時間ずつ均等になるのだ。
まさに、自然界が織り成すリズム。
この恩恵を全く気にせず生きることも、もちろんできる。
けれど、自分がどこにいても、何をしていても存在しているものだからこそ、その恵みに意識を向ける時間を作ると、あなたの心が豊かになる。
豊かな波動は、必ずあなたに豊かさをもたらす出来事やご縁を、繋いでくれるようになっているのだ。
世界中で何千年も前から、太陽の恩恵を意識し味方にしてきた。
たかが太陽、されど太陽。
この恩恵を、どれだけ大切にしてきたのかが分かるものがある。
例えば、カンボジアにあるアンコール・ワットは、春分の日と秋分の日(太陽が分点を通る日)、寺院の中心線上である塔の真上に、太陽が昇るよう設計されている。
南インドのパドマナーバ寺院では、分点を通る日の日の入りの際、光が寺院中央の隙間から差し込むようになっている。
スフィンクスの肩と太陽も、分点を通る日にはピッタリ合うようになっており、マルタ島にある石の祭壇は、日の出の方角に光が正確に差し込むよう造られている。
メキシコのチチェン・イッツァでは、神殿に鎮座するククルカンという翼を持つ蛇の石段に、分点を通る日、光と影が三角形の模様に浮かび上がる影絵を施しているのだ。
このように、古今東西ではるか昔から太陽への祝福が行われていたということ。
大自然が生み出すリズムを真摯に取り入れ、生かしていたのだろう。
今は、とても便利な時代になった。
快適で心地よく、豊かさで満ち溢れている。
これを今体感できているのは、代々自然のリズムを感じ取り、感謝しながら味方にしてきたからこそ。
どのような時代になっても、日々進化向上、変化変革をしつつ、広大な宇宙の核となる部分を忘れてはいけないのではないだろうか。
私たちは、生かされている。
毎日それを感じることができなくても、今月迎える秋分の日、そして春分の日だけでも、太陽の恵みに意識を向けて感謝してみるといい。
太陽の方を見て両手を挙げたり、太陽の光を感じながら瞑想をしてみたり、宇宙全体が幸せで豊かになるようなアファメーションを唱えることも素敵だ。
「ありがとう」と感謝の言葉を言うだけでも、じんわり心が温かくなってくる。
こういった些細なことで、見違えるほどあなたの氣の流れが良くなる。
運が強まり、閃きをどんどん得られやすくなるのだ。
閃き、直観、インスピレーション、第六感。
これらは、自分の頭で考え出る答え(自我、エゴ)よりも、あなたの進むべき未来に合っている。
なぜなら、魂の声だから。そして、太陽を含めた宇宙全体と調和した答えだからこそ、あなたが本当に望む方向に進みやすくなっていく。
目には見えないけれど、いつでも太陽からの恩恵があなたの側にある。
気づき心から感謝ができた時、太陽の光があなたの良さや魅力を更に引き立て、光輝かせる場所へと導いてくれるようになっているのだから🍀